ケツァル
ケツァルの語源は、古代アステカ王国の神、ケツァルコアトルに由来します。
鳥の中で一番華麗な鳥と言われ、漫画家・手塚治の「火の鳥」のモデルになったことでも有名です。
メキシコ南部からパナマ西部にかけて続く、標高1,500m以上の深い密林に、
単独、あるいはつがいで棲んでいます。
古代マヤおよびアステカ・インディアンはケツァールを「大気の神」として崇拝し、
その飾り羽は高貴な人しか身につけることができませんでした。
現在ではグァテマラの国鳥であり、また、自由を奪われると死んでしまうという伝説のため、
自由の象徴とされており、国旗の柄にも使われています。
森林伐採などの開発によって生息に適した森が少なくなったことにより、
その数は減り続け、絶滅が危惧される種となっています。